「1年ほど前に両親が離婚したとかで、家ではごはんが食べられないと言っていた。仕事の現場に行っても、お金がなくて昼食を取れない。社長が食事代を出してあげたこともありました」
一方、小島容疑者の生活は、なかなか羽振りが良かったという。
「2DKの新築アパートに住んで、車はレクサスなどに乗っていた。バーニーズ・マウンテン・ドッグという30万円くらいする犬も飼っていました。しかし外で犬に糞をさせて片付けない。注意しても聞かないので、保健センターを呼ばれたこともありました」(小島宅の近所の住人)
佐藤さんは一時憧れを抱いたのか、昨年春ごろから小島容疑者の自宅に居候するようになる。だが、アパート前の道路に座り込んで小島容疑者の帰りを待つ姿が頻繁に目撃される。毎日欠かさず犬の散歩もさせられ使い走り状態だったようだ。2人が勤めていた会社の経営者が嘆息する。
「小島の仕事ぶりは本当に真面目で、若手のまとめ役でした。金銭トラブルなんて聞いたこともない。みんな仲良くやっているものと思っていたが……」
金を持ち出す人間と同居するものか。真相は闇のままだ。
(本誌取材班・上田耕司、藤村かおり、亀井洋志、牧野めぐみ、鳴澤 大/黒井文太郎)
※週刊朝日 2016年1月22日号

