2015年9月にスタートして以来、週間平均視聴率20%台をキープ、最高視聴率27.2%を記録と絶好調の連続テレビ小説「あさが来た」。本誌連載でもおなじみのカトリーヌあやこさんに、その魅力を読み解いてもらった。
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お転婆で両親の心配の種だったあさ(波瑠)だが、嫁ぎ先の加野屋や経営する炭鉱でも周囲の人々の心をつかみ、女性実業家として成長。従来の朝ドラファンである主婦層だけでなく、ビジネス・パーソンにも視聴者が広がっている。一方で、女性の心をつかむ要素も満載だ。
「子育てにも熱心な新次郎は今でいう“イクメン”。あさが落ち込んでいるときはハグしてくれるなど、現代的です。五代はあさがピンチのときには駆けつけて手を差し伸べる。2大イケメンがいい仕事をしてます」(カトリーヌさん)
1月後半には、あさの子供時代を演じた名子役・鈴木梨央があさの娘として再登場。「仮面ライダー」などで注目された瀬戸康史は、あさと一緒に女子大設立を志す。モデルとなった広岡浅子の姉は早逝したが、宮崎あおい演じるはつは引き続き登場。後半も見どころ十分だ。
■魅力1
幕末の商家という舞台が新鮮
幕末のちょんまげ姿から始まるのは朝ドラ初。武家ではなく商家を舞台に描くところも新鮮
■魅力2
あさを支える二人のイケメン
家業には興味がないが、粋で優しい夫・新次郎(玉木宏)と、行動力にあふれ時代を生きる男・五代友厚(ディーン・フジオカ)。どちらも女心をくすぐる
■魅力3
脇役のキャラが立っている
雁助(山内圭哉)と亀助(三宅弘城)のやり取りは吉本新喜劇のように軽快。さすがNHK大阪制作
※週刊朝日 2016年1月15日号