11月17日、朝日新聞東京本社であった講演会で(撮影/写真部・加藤夏子)
11月17日、朝日新聞東京本社であった講演会で(撮影/写真部・加藤夏子)
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 入試本番が刻々と近づく。息子3人を灘中・高校から東大理IIIに合格させた佐藤亮子さんは11月17日、朝日新聞東京本社であった講演で難関校の合格を勝ち取るには親の協力が欠かせないとこう強調した。

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 子育てでは、親がいなくなっても子どもが生きていける「自活」を身につけさせるのが目標です。息子3人が灘から東大に入りましたが、最初から灘、東大と思って育てたわけではないんです。

 子どもたちの未来の可能性を開くのは、基本的には教育しかありません。その子の能力を最大限に伸ばしてあげて、ここに入れればうれしいと思う大学に入学できれば、その後の長い人生も頑張って生きていける。そう思って勉強を手伝ったり鍛えたりしていたら、灘と東大に行きました。

 受験生を抱えていると、いまごろの時期には「落ちたらどうしよう」という不安が出てきます。長男の中学受験を控えた年の12月には、「受験当日に寝過ごした」という夢を2日おきに3回も見ました。それほど精神的に追い詰められていたんですね。

 受験では、鉛筆と消しゴムだけを手に、たった一人で問題を解いていきます。そこで大切なのは、自分の実力に自信を持って臨むこと。自信を持つには、いかに勉強するかが問題です。

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