最近の朝ドラで注目を集めるのが、嫁いびり。「ごちそうさん」ではキムラ緑子がイケズな小姑役で人気を集め、「マッサン」ではエリーに厳しかった泉ピン子の姑役が記憶に新しい。ドラマ評論家の成馬零一氏は、嫁いびりは「朝ドラの定番。ドラマ序盤の大きなパンチ」だと言う。
「『マッサン』では序盤に泉ピン子さんが注目を浴びました。そこで視聴者を物語に引き込むんです。『あさが来た』でも序盤1カ月ほど嫁姑問題をやるかもしれませんね」(成馬氏)
今回は、あさの姉はつを演じる宮崎あおいと、はつの義母、菊を演じる萬田久子の掛け合いが見どころだ。
「“波乱含み”な展開です。本当にいろんなことが起こっていくことになります。具体的には言えませんが“波乱含み”ですよ」(佐野氏)
主役がかすんでしまいそうだが、成馬氏はそこも見どころだと力説する。
「今は宮崎あおいさんが脚本を深く読み込んだような演技で波瑠さんを食う勢いですが、今後、宮崎さんの存在感を波瑠さんがどう乗り越えて、女優として成長していくかも注目ですね」
姉妹がつづる物語にも目が離せない。
※週刊朝日 2015年10月23日号