NHK朝の連ドラ「あさが来た」が、好調なスタートを切った。初回の視聴率は21.2%(関東地区)と、朝ドラが過去5作連続で達成してきた大台も難なく突破。1週目の平均視聴率は20.3%だった。
前作「まれ」のストーリーや人物描写が迷走して批判も出ただけに、制作のNHK大阪放送局もほっとしている。
「大阪の姿をたっぷり描いているし、明治の大阪商人なんてどこもやっていなかったものを丁寧に描いているからでしょうか。局全体の期待も高くて、応援してくれてます。応援メッセージもたくさん来てると聞いています」
そうゴキゲンで話すのは、「あさが来た」制作統括の佐野元彦エグゼクティブ・プロデューサー。
幕末から明治・大正にかけて活躍した、女性実業家広岡浅子がモデル。炭鉱や銀行、生命保険会社、日本初の女子大学校の設立などに挑戦した女性の一代記だ。ヒロインの今井あさ役を波瑠、夫の白岡新次郎役を玉木宏が演じる。
「撮影現場はとにかく明るくアットホーム。大きな存在は、義父役の近藤正臣さん。みんなを笑わせるムードメーカーでもあり、波瑠さんに京都の言葉を優しくアドバイスしてあげるなど、あったかく見守ってくれていました。玉木さんと波瑠さんは、“割れ鍋にとじぶた”夫婦をおもしろおかしく楽しくやってくれてます。初々しくほほえましいですよ」(佐野氏)
NHK大河ドラマ「新選組!」で新選組副長・土方歳三を演じた山本耕史が、同じ役どころで出演することもあり、こちらも話題を集めそうだ。