超秀才を育てるにはコツがあるのか。3兄弟を灘中学・高校(神戸市)から東大理III(医学部)へ進学させた佐藤亮子さん、中学1年生で英検1級を取得した息子がいる加藤久美子さん、県立高校から現役でハーバード大学に合格した娘を持つ廣津留真理さんら3人の“プロママ”に恋愛、夫婦関係などについて鼎談した。
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――佐藤さんの「受験に恋愛は無駄」という発言が議論を呼びました。
佐藤亮子さん(以下、佐藤):恋愛を否定しているわけではありません。けれど、受験期にその時間はありません。「あなたの1時間は黄金の1時間よ」と言い聞かせ、家事の手伝いもさせませんでした。恋愛に限らず、受験以外のことに時間を使うのはもったいないということです。志望校に入ってから思いっきり恋愛すればいいんです。
――携帯電話やスマホに夢中になる子もいます。
佐藤亮子さん(以下、佐藤):わが家は塾へ通い始めた小4のころに携帯を与えました。灘中学・高校に入学後は試験前に私が預かったこともあります。灘の子どもたちはみんな切り替えが上手で、大学受験前になると、お互いに連絡もせず、息子もほとんど触っていませんでした。
廣津留真理さん(以下、廣津留):娘は高1だった2009年にはパソコンでフェイスブックを使い、海外の友達と交流していました。その後、スマホも持ちましたが、勉強の邪魔にはならず、口をはさんだことはありません。
加藤久美子さん(以下、加藤):小学校が遠かったので、入学と同時にキッズ携帯を持たせました。小5でスマホに切り替えました。学習アプリや英語のニュースを活用する勉強道具のようなものです。ゲームにはまる子もいるようですが、共存していく道を考えるしかないですね。
――夫婦間で子育ての役割分担はあるのでしょうか。
佐藤:子育ては私が100%やってきました。主人は塾や駅への送り迎えをしていたので、0%と言ってしまうのは申し訳ないのですが、普段あまりかかわっていない主人が成績や勉強方法に口を出すと、子どもは反発するだけです。夫婦間で子育ての責任を押し付け合うことにもなりかねないので、「私が100%」としておくほうがやりやすかったです。