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 夏休みは苦手科目対策の絶好のチャンスだ。残り1カ月をどう生かすか。脳科学を使った勉強法など、大学受験指導のプロ3人が苦手克服のためのアドバイスをしてくれた。

「高3の夏休みは、『こんなんでええんかな』と思いながらも、それほど勉強をせず、苦手分野の穴を埋めきれなかったことが悔やまれます」と振り返るのは、東大、京大、医学部などに多数の合格者を出す灘高校(兵庫県)の和田孫博校長だ。自身は1浪して、京大に入学した。

「普段は授業があるため、得意分野から取り組み、苦手科目は後回しになりがちです。苦手科目のほうが得意科目より伸びしろがあり、克服すると総合的な成績向上になりますから、まとまった時間がとれる夏休みに弱点を分析し、その穴をしっかりと埋めましょう」とアドバイスする。

 河合塾池袋校の谷勝也校舎長も「受験生が苦手科目の克服に力を入れられるのは、夏休みまでです。毎年の傾向として、夏休みに苦手科目を克服し、秋以降に得意科目をさらに伸ばした受験生が合格しています」という。

 苦手の克服はまず苦手を把握することから。『脳を一番効率よく使う勉強法』などの著書がある、医学博士で受験アドバイザーの福井一成さんは、夏休みはまず志望校のある年の過去問題をすべて解くことを勧める。または模試を受ける。解けなかった科目、分野が苦手、というわけだ。

 スケジュールはどう立てるか。

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