今年注目のイルミネーションを2つ厳選してご紹介しよう。
街がきらびやかな光に包まれるクリスマスシーズン。1976年から続く銀座のクリスマスの風物詩「ミキモト ジャンボクリスマスツリー」は、本店の建て替えに伴い今年で最後。「成人式の日、銀座で食事をした後、このツリーの前で家族写真を撮った思い出があるので寂しいですね」と、夫と子どもとともに栃木県から訪れた女性は言う。高さ約10メートル、北海道から根付きのまま運ばれたもみの木は、展示終了後に東京近郊の公共施設へ寄贈される。
一方で桜の見所として知られる目黒川沿いには、「青の洞窟」というイルミネーションが登場。LED電球約40万球をまとった桜並木の青い光が、水面に映り込む。幻想的な景色に真剣な面持ちでカメラを構える中国人観光客の男性(25)は「とても奇麗。日本のイルミネーションは凄い」と大喜び。今年の新名所となっている。
※ 週刊朝日 2014年12月12日号