<(奈良地検の検事は)Bさんも呼び出して事情聞いたところ、「総て事実だった」と私の所に結果報告しに来て安心してたのに「それでも違法に所持していたのは免れない」として起訴されました>

 B刑事を聴取したのかなどについて奈良地検に事実関係を確認したが、次席検事が「公判への影響が懸念されるためお答えは差し控えます」と、回答を拒んだ。

 逮捕から半年が経つ今もA被告の初公判は開かれていない。

<こんな目にあうくらいなら(中略)ホテルの時に職質をかけて現行犯逮捕しておいて欲しかったです。捜査方針の誤りにより本来逮捕されるべき暴力団関係者を見逃して協力者が犠牲になるという本末転倒の結果もそうですが、それ以上に私が心配するのは3丁のけん銃がどこかに消えてしまった事実です。今後犯罪に使われる可能性を考えると自責の念で一杯です>

(ジャーナリスト・今西憲之、本誌・小泉耕平)

週刊朝日  2014年11月14日号より抜粋

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