撮影当日は誕生日。「奇跡の44歳」とも称されるあどけない笑顔は、20代の頃と少しも変わらない。そんな外見とは裏腹に、今では母親役を演じることも多くなってきた永作博美。
連続ドラマ「さよなら私」では、心だけが専業主婦から親友のキャリアウーマンに入れ替わるという、全くタイプの違う女性2人を演じている。「仕事に対するストイックさもわかるし、家族がいることの幸せもわかる。経験値として私の中にあるので、どのシーンも身に染みました」
実生活では、2児の母として、「とにかく座らない一日」。多忙だが、40代の今が楽しいという。
「いろんなことがわかるようになり、仕事もちょっとずつ動かせるようになってきた。家事や子育てなど先のことを考えられないほど必死ですが、毎日変化が多く楽しいですね」
今、一番したいことは? の質問に、「家族との時間を増やすこと、家の中の掃除」ときっぱり。
変わらない無邪気な笑顔の中にも、母のたくましさを感じた。
※週刊朝日 2014年11月7日号