竹の自然な湾曲を生かしたすくいやすく塗りやすい食卓の道具竹は耐久性があり軽いので、日々の道具にうってつけの素材。minotakeのヘラは天然の竹にウレタン塗料で加工してあるので、洗うのが楽で素材の染みつきがない。さじベラS(手前)は、アイスクリームを食べるとき、口と舌へのあたりが柔らかく、おいしさが増す(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
竹の自然な湾曲を生かしたすくいやすく塗りやすい食卓の道具竹は耐久性があり軽いので、日々の道具にうってつけの素材。minotakeのヘラは天然の竹にウレタン塗料で加工してあるので、洗うのが楽で素材の染みつきがない。さじベラS(手前)は、アイスクリームを食べるとき、口と舌へのあたりが柔らかく、おいしさが増す(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
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すくいやすい絶妙な湾曲(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
すくいやすい絶妙な湾曲(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
瓶にぴったりフィット(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)
瓶にぴったりフィット(撮影/外山亮一・スタジオ・テンフォー)

 週刊朝日で好評連載中の「美意識ある生活」。生活品評論家の東海左由留(とうかい・さゆる)さんが厳選したひと品を紹介している。東海さんは日本とヨーロッパで「生活をより豊かに」をテーマに様々なアイテムやサービス、ライフスタイルを取材。自腹で購入し、時間をかけて使用感を検証している。

【美意識ある生活 他の逸品はこちら】

 今回は、minotakeのさじベラを紹介する。

*  *  *

■瓶の中身、きれいにすくって使い切りたい

 ジャムにバターに粒マスタード……。わが家の朝食には瓶が並ぶ。瓶の中身が少なくなると、ナイフでは内側にくっついた残りをきれいにすくえず、カチャカチャと音をたてて格闘。スプーンだとパンに塗ったとき、くぼみにスプレッドがわずかに残る。たいした問題ではないが、毎日の生活でイラッとする問題はできるだけ解消したい。

 この食卓問題を解決したのが、公長齋小菅のminotakeのヘラ。竹は円筒状で湾曲している。この自然の湾曲を利用し、気持ちよく中身がすくえて、塗りやすいヘラができあがった。

 手に持つと、さらに小さな驚きが。竹の湾曲が絶妙なねじれをつくり、扱いやすさ抜群。ヘラの内側には竹独特の筋を残してあるから、感触が心地良く、すくった中身の収まりがいい。

 公長齋小菅の創業は1898年。歴史ある竹工芸店は竹を知り尽くしているから、今のライフスタイルの「身の丈」に合った道具をつくり出した。

<今日の逸品>
minotake さじベラ S(ナチュラル ほかに黒、茶もあり)1200円
minotake 小ベラ 三角(手前から、ナチュラル、黒、茶)1400円(すべて税別)
問い合わせ先:公長齋小菅 京都本店

※minotakeのさじベラを購入する

週刊朝日 2014年9月26日号