週刊朝日で好評連載中の「美意識ある生活」。生活品評論家の東海左由留(とうかい・さゆる)さんが厳選したひと品を紹介している。東海さんは日本とヨーロッパで「生活をより豊かに」をテーマに様々なアイテムやサービス、ライフスタイルを取材。自腹で購入し、時間をかけて使用感を検証している。
今回は、こだわりの靴を紹介する。
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■足元から、世間体に縛られていないか
「おしゃれな人は靴にこだわる」。確かにその通りだ。その一方、その人が気にする「世間体」が垣間見えるのも靴なのだ。
ファッションはステータスや所属するコミュニティーを言外に主張する。「エグゼクティブらしい」「良き妻(母)らしい」など、「~らしい」で表現される装いがそれだ。その方向性が望ましい自分と本当に合致していればいいのだが、もし違っていたら、残念な気がする。
世間体に縛られた靴は窮屈だ。筆者の場合、自分のライフスタイルに合った一足が見つかって、服選びが変わった。そのおかげでワードローブに統一感が生まれて、コーディネートに悩まずにすんでいる。要は靴をコアにすることで、ファッションと自分の間に矛盾がなくなったのだ。
そのきっかけとなったのが、ロインツとパラブーツ。ロインツは独自の3Dソールで歩きやすさ抜群。パラブーツは私の旅の定番靴で、男性には、このシャンボードがおすすめ。
<今日の逸品>
ロインツ LT39331 ブラックヌバック
2万8000円(税別)
問い合わせ先:シードコーポレーション
※ロインツ LT39331 ブラックヌバックを購入する
パラブーツ シャンボード カフェ
6万円(税別)
問い合わせ先:パラブーツ青山店
※パラブーツ シャンボード カフェを購入する
※週刊朝日 2014年5月30日号