その夜、各所でオジサマたちの「チクショー」という叫び声が響いた、らしい。9月16日、テレビ東京の大江麻理子アナウンサー(35)が、結婚を発表した。バラエティー番組「モヤモヤさまぁ~ず2」での飾らないキャラクターで人気を博し、今や報道番組「ワールドビジネスサテライト(WBS)」のメーンキャスターを務める同局きっての人気アナ。そんな大江アナがお相手に選んだのは、野球選手でも同僚でもなく、年収「最低2億円」かと言われるマネックス証券社長CEOの松本大氏、御年50歳だった。

 松本氏を知るマネー市場関係者が説明する。

東大法学部卒で、官僚への道もあったはずが、ソロモン・ブラザーズ・アジア証券に入社。その後、ゴールドマン・サックス証券に進み、30歳で同社最年少で共同経営者となった。1999年には、ネット証券会社、マネックス証券を立ち上げ、いまや上場企業に成長。松本氏の保有する同社株の時価総額は85億円ほどにもなる。社外取締役や、レストランの開業など、本業以外でも幅広く活躍中です」

 共著を出すなど松本氏と親交が深い、元モルガン銀行東京支店長の藤巻健史氏がその人柄を語る。

 
「結婚は全く知りませんでしたが、連絡すると嬉しそうな声でしたよ。彼は外資系に就職し、自分で会社を立ち上げて、ハイリスク・ハイリターンな人生を歩んでいる。だからこそ、成功できたのでしょうね」

 仕事で縁がある金融関係の男性は、こう評する。

「フレンドリーで、少年がそのまま大きくなったような人。会うと一発で惹きつけられますよ。たしか離婚歴があり、お子さんもいた。それなりに艶っぽい噂もある人でしたが……」

 一方、15歳上の男性を射止めた大江アナも、その“オヤジキラー”っぷりは、折り紙つき。一緒に食事をしたことのある50代男性が興奮気味に話す。

「派手さがなく、服装も物腰もとにかく控えめ。自分のことはあまり話さず、こちらの話に『まぁ!』と、いい相づちをくれる“聞き上手”で、ついつい、ベラベラしゃべってたよ」

 仕事も私生活も順風満帆、と思いきや、テレ東内では不穏な空気もあるとか。

 
「実は、7月から局内でも超極秘に大江の結婚発表の準備をしていました。発表直前に『週刊文春』に直撃されて、てんやわんや。それで急きょ発表したようです。大江がニューヨーク支局に行く前には同世代のカレシの噂があったけれど、ふたを開けたら50歳の金融関係者で、みんなびっくりですよ」(報道局スタッフ)

 もろ手を挙げて祝福しにくい事情もあるという。

「経済番組のキャスターにとってご法度なのが、不倫などのスキャンダルと、金融関係者との交際。テレ東は大江を去年からニューヨーク支局に赴任させて“箔付け”をし、看板番組WBSのキャスターに抜擢。局を挙げての計画だったはずが、予想外の事態です。WBSのスポンサーは大和証券ですし、証券会社社長の妻となっては、取材先から『夫への情報収集では?』と見られかねない。現場も頭を抱えています」(同)

 別の関係者もこう話す。

「大江は上層部からの覚えはめでたいが、意外にも局の女性からは敬遠されている。後輩の面倒見がいいタイプではないので、女子アナ派閥では大橋未歩のほうが圧倒的に人望が厚い。来春の改編で降板の可能性がないとは言い切れませんね」

 オジサマたちもモヤモヤ、局内もモヤモヤ?

週刊朝日 2014年10月3日号