7月3~6日、北海道・ザ・ノースカントリーGCで「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」が開催される。今シーズンの初戦として挑むプロゴルファーの丸山茂樹氏も参加予定だが、指の手術をするかもしれないという。
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国内メジャー第2戦の「日本ゴルフツアー選手権森ビル杯」(6月19~22日、茨城・宍戸ヒルズCC)で珍しいことがありました。
2日目に嘉数光倫(かかずてるみち)、3日目に岩田寛がアルバトロスを達成したんです。1大会で2度のアルバトロスが出るのは25年ぶりらしいんですね。でも特筆すべきは、6番パー5でアルバトロスを記録した寛が、直後の7番パー3でバーディーをとったことなんです。これ、ほんとに奇跡みたいなもんなんですよ。
ホール・イン・ワンやアルバトロスをやっちゃうと、そのあと平常心を保つのが難しい。よくてもボギーとかね。しかも寛の場合、次の7番がほんとに厄介なホールですから。よくバーディーとれたもんだと思います。
多分なんですけど、6番から7番までカートで移動するのに2分ぐらいかかるんですね。結構長いですよ、ホール間の移動時間としては。そこで笑い話でもして、気分転換ができたんじゃないですか? もともと寛はテンションが高いタイプでもないですし。
さて、久々に僕自身の話をしましょうか。
まずは6月23日から2泊4日で米ワシントンDCへ行ってきました。昨年のプレジデンツ杯のメンバーとして、オバマ米大統領からホワイトハウスに招待されたんです! この件については次号以降で詳細にお伝えします。乞うご期待、ってことで。
とはいえ、練習はあまりできていません。球を打つのは週に1、2回。それ以上やると患部が腫れてくるんです。5月中旬に「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」に出て以降、ラウンドしたのは3回ですね。先週もホワイトハウス行きなんかで忙しくて、北海道に入ってから急ごしらえで臨むって感じなんです。
そろそろ指の手術をするかしないか、という決断をしなくてはいけません。手術した場合、今シーズンの残り試合出場は絶望的になります。それに、この手術はやってみないとどういう結果になるのか分からないらしいんです。
主治医の方に言われているのが、「いままでのようにグリップが握れなくなる可能性もある」と。最悪そうなったとき、自分がどう思うのか。打ってみて「思ったよりよく打てた」となったらラッキーだし、「こりゃダメだ」となったら、この先の方向転換も考えなきゃならない。
最近はテレビ解説やバラエティー番組に結構出させてもらって、「プロゴルファーとして、ゴルフの魅力はいろんな形で伝えられるんだな」と実感しています。
でもやっぱり、指さえよければやりたいです。練習がしっかりできたら。根はゴルファーですからね。同世代の手嶋多一さんや藤田寛之君も頑張っているわけだし。ふとしたとき、そんなことを考える日々ですよ。
※週刊朝日 2014年7月11日号