1カ月半後に迫ったサッカーW杯ブラジル大会。ベスト16進出を果たした2010年の南アフリカ大会の立役者のひとりで、この4年でもっとも飛躍的な成長を遂げた日本代表、インテル・ミラノの長友佑都選手(27)に現在の胸中を聞いた。
――この4年間における長友選手の成長とともに、日本代表もチームとして成長しているでしょうか。
「それは間違いなく成長していると思いますね。(本田)圭佑がACミランに来たり、(香川)真司がマンチェスター・ユナイテッドでプレーしたりと、本当にビッグクラブで日本人選手が活躍するようになったのはその証しです。4年間でチームとしても個人としても日本代表はレベルアップしていると思いますよ」
――その評価はイタリアにいても感じますか。
「これは本当にね、ものすごく感じていますよ。実際、インテルのチームメートからは“日本は強くなったな。すごい成長だよ”って言われていますから」
――具体的にはどんなふうに言われますか。
「“今までは正直なめていた部分があったけれど、今、日本と対戦したときになめてかかったら足をすくわれるな”と言われたことはものすごく記憶に残っていますね。僕もインテルで4シーズン目ですし、チームメートとは言いたいことを言い合える仲ですから、これは冗談でもお世辞でもない。そういう評価に対しては、今の日本代表は自信をもっていいと思います」
――そうなると日本中の期待もさらに高まっていくと思いますが、ずばり日本はどこまでいけますか。
「優勝です。というより、僕は優勝しか目指していないので。圭佑とも常にどうすれば日本代表が優勝できるか、ということばかり話をしています。あとは、どれくらい全員がその思いを本気にできるかだと思いますね。もちろん、みんな優勝したいと思っているでしょうけど、もっともっと本気にならないといけない。僕自身は、そういった優勝へのモチベーションを上げる役目も果たしていきたいと思っています」
※週刊朝日 2014年5月9・16日号より抜粋