TBSのバラエティー番組で共演した一般女性に平手打ちをした“ビンタ騒動”で渦中のデヴィ夫人(73)が、またやらかした。

 1月30日、新宿駅で行われた田母神俊雄氏(65)の街頭演説で、石原慎太郎・元都知事(81)に続いてマイクを握ったのが、赤いジャケットでキメたデヴィ夫人だ。

「みなさん、ぜひ革命を起こしましょう。世界をビックリさせましょう。いいですかー。たーもがみ、たーもがみ、たーもがみ」

 田母神コールを絶叫したデヴィ夫人はそのまま、田母神氏らと一緒に小田急線に乗り込んだ。

「電車に乗るの? 60年ぶりくらいかしら」

 一団が降りたのは、若者の街・下北沢だ。

「あ、リアルデヴィ夫人じゃない?」と大学生のグループが振り向く。

 注目の中、さっそく駅前で、デヴィ夫人が田母神氏への投票を呼び掛けた。

「田母神氏が都知事になれば、東京は変わります」

“事件”はここで起こった。

 通りすがりの60代前半の男性がこう言ったのだ。

「変わらないよ」

「変わります」と反応するデヴィ夫人。

「あんたは玉の輿でたまたまうまくいったんだろ」

 周囲の空気が凍りつく。次の瞬間、デヴィ夫人は凄まじい剣幕で、男性につかみかかった。

「そんな失礼なことを言って! どういうつもりですか! 何を言いたいんですか! 何を言いたいんですか! 何もわからないくせに!」

 デヴィ夫人の事務所スタッフがあわてて間に入る。なんとか収まったから良かったものの、あわや、だった。

「私が止めていなければ? ビンタしていたかもしれませんね……」(デヴィ夫人の事務所関係者)

 男性に話を聞いてみると、アルコール臭い息で、要領を得ないことを言う。酒を飲んでいるようだ。

 そこへ再びデヴィ夫人がツカツカと近づいてきて、強い調子でこう言い放つ。

「そういう人は無視したほうがいいです。話す必要ないです。値打ちないです!」

 まだまだ怒りが収まらないご様子だった。

 元航空幕僚長の田母神氏より、デヴィ夫人の強さばかりが目立つ応援だった。

※週刊朝日 2014年2月14日号