

次男の逮捕を受けて、朝の情報番組を降板したみのもんた。本誌へのインタビューで、歴代首相との関係やセクハラ、TBS株の真相を明かした。
2005年から8年半続いた「朝ズバッ!」では、歯に衣着せぬ物言いが持ち味だった。それが今回の騒動では「上から目線」などと批判された。
「おかしいものはおかしいと、当たり前のことを言うのが使命と思っていました。生半可な言い方じゃダメなんです。生意気だって言われてもいいから、そういう突っ込み方をしないと、テレビを見ている人はわかってくれない。ただし、『親が責任をとって仕事を辞めろ』と言ったことはありません。『バカ息子がなんでこんなことやったんだ、親の気持ちがわかんねえのかな』とまでは言いますが、親に『女優をやめろ』とまでは言っていない。そういう前例をつくってしまっていいのか、よく議論してほしかった」
みのには今も忘れられない言葉があった。
生放送で、ある国会議員に「みのもんたごときに」と言われたことだ。
「議員の先生から軽蔑されているんだなと感じましたね。安倍晋三さん、野田佳彦さん、菅直人さんと、時の首相とも飲む機会がありましたが、なぜか翌日の新聞の『首相動静』には載っていなくて、『蓮舫と会った』などと書かれている。『みのもんたと会った』なんて書けないのかね。そういう疑問を、僕は平気で口に出しちゃうんです」
そんなみのが沈黙を続けている間、週刊誌を中心としたメディアは執拗な批判を繰り返した。番組内での女子アナウンサーへのセクハラ疑惑や、みのがTBSの個人筆頭株主となって局に報復するとも報じられた。
「『朝ズバッ!』の放送中に女性アナウンサーにセクハラしたと言われましたが、あり得ない。TBSは生の映像を見てますから、僕がそんなことしていないというのはよくわかっていますよ。TBS株主の話は、いったいどこで調べてくるのでしょうか(笑)。確かに株は持っていますし、個人では筆頭なのかもしれない。でも、あれは三木谷さんとの戦争(05年の楽天=三木谷浩史社長=によるTBS株大量取得)の時に局から『安定株主になってください』と言われて買っただけです。TBS株は1億株以上もあって、僕が持っている分なんて虫眼鏡で見たって見えない」
※週刊朝日 2013年11月15日号