下町情緒あふれる東京・神田に、10月10日にオープンしたばかりの居酒屋がある。オーナーはなんと、自民党総裁に返り咲いた安倍晋三元首相のご夫人、アッキーこと昭恵さん(50)だ。森永製菓創業者一族の社長令嬢というセレブがまさか女将なんて…。
開店から1週間、週刊朝日記者も件の居酒屋「UZU」を訪ねてみた。
この日は大雨で客はまばらだったが、ウワサどおりアッキーご本人が接客していた。各テーブルにあいさつして回り、カウンターへ。そして、どこで手に入れたのか、翌日発売される週刊新潮の記事のコピーを食い入るように読み始めた。〈裏路地の居酒屋女将になった「安倍昭恵」の隙間風〉と題し、アッキーが店で酔っ払った様子などが書かれている記事だ。
「あんなに丁寧に答えたのに、こんな書かれ方するなんて」
客がいようとお構いなしに嘆く。
ファーストレディーに返り咲く公算大の妻が飲み屋の女将になることに夫は反対しなかったのか。翌日、改めてご本人に聞いてみた。
「私が本当にやりたいと思って始めたことなので、主人は理解してくれていると思いますが、お店ではとにかくお酒を飲むなと言われているので、毎日、自分で車を運転して通っています。でも、1日だけ内輪でお祝いしてもらった日に飲んだところを新潮さんに書かれちゃって、私としたら非常に心外で…毎日こんなにお酒を我慢してるのに」
※週刊朝日 2012年11月2日号