高齢になると、今までスムーズにできていたことが困難になったり、知り合いが亡くなっていったりなど、多くの喪失体験をします。しかし、人生100年時代の今、最後まで自分らしく楽しい毎日を過ごすためにも、「生きがい」を見つけてください。
映画を見たり、音楽を聴いたり、知らない土地に出かけたりするなど、心が動くような体験をして刺激を感じていれば、いつまでも脳を若々しく保つことができるのです。結果、うつ病や認知症にもかからず、幸せな老後が訪れるのです。明日の第4話では「今すぐ実践! 人生100年時代を幸せに生きる方法」についてお話しします。(構成/長谷川拓美)
〇馬場 元/東京都出身。1994年順天堂大学医学部卒業。2000年ケンブリッジ大学留学、07年順天堂大学院医学研究科精神・行動科学准教授、11年順天堂大学順天堂越谷病院副診療部長、18年教授。日本精神神経学会専門医・指導医、日本老年精神医学会専門医