航空会社も積極的に大学と連携し、優秀な人材の確保につとめている。

 ANAエアラインスクールでは、いくつかの大学と協定を結び、「ANAエアラインスクール学内講座」を実施している。このなかには、CA就職率ランキングに登場する大学も多い(以下、おもな大学)。

 <東北>仙台白百合女子大 <関東>麗澤大、上智大、東京家政大 <中部>金城学院大、愛知淑徳大、椙山女学園大、名古屋外国語大 <関西>関西外国語大、神戸学院大、近畿大 <中国・四国>安田女子大 <九州>筑紫女学園大、福岡女学院大(ANAエアラインスクールウェブサイトから)

 ランキング30位の仙台白百合女子大は、ANAエアラインスクールが5年目を迎える。2019年は次のような教育内容だ。

「8月にANA現役キャビンアテンダントとグランドスタッフによる学内講座、9月に福島空港での一泊二日の実務研修を実施しています。(全学科1~3年生を対象)受講生は、就職活動におけるANAグループ採用試験受験時の推薦措置があります」(大学ウェブサイト)

 ANAグループへの推薦はなかなか魅力的だ。

 CA就職に力を入れる大学は、CAの仕事内容や航空業界の動向など、専門性、最新情報までカバーしきれないため、航空会社の協力が必要だ。CAに強い大学は、航空会社と産学連携が進んでいるところと言えそうだ。

(文/教育ジャーナリスト・小林哲夫