【3位】骨折を押して強行出場のご褒美?幸運が重なり、“想定外”のサイクル安打達成!

・4月9日 DeNAvs阪神甲子園

 開幕直後に左足薬指を骨折しながら、2試合休んだだけで強行出場を続ける梅野隆太郎は0対0の2回2死一、二塁、右前に飛球を打ち上げるが、ソトが捕球に失敗し、ボールが転々とする間に2者が生還。梅野も三塁に進んだ。当初はエラーが記録されたが、3回の守備終了後、三塁打に訂正された。これがサイクルへの大きな布石となる。

 4回の第2打席で右前安打を記録した梅野は、2点を追う8回の第4打席で左中間に1点差に迫るソロ本塁打を放ち、あと二塁打が出ればサイクル達成である。

 そして、打者一巡して2死一、三塁で回ってきた第5打席、梅野は見事右中間を破るが、「(記録に)気がつかなかった」と二塁ベースを蹴って三塁へ。三塁打になれば、当然サイクルは幻と消える。

 ところが、一塁走者・ナバーロが本塁タッチアウトになったことから、梅野には二塁打が記録され、史上69人目、通算74度目のサイクル安打が転がり込んできた。

 拙守に始まり、エラーが三塁打に訂正、ナバーロの本塁憤死で三塁打が二塁打になるという幸運尽くしによる“想定外”の快挙。ベンチに戻って初めて快挙に気づいた梅野は「メチャクチャうれしい。まさか自分がサイクルを達成するなんて思っていなかった」と大喜びだった。

【2位】後ろを向いてプレーを見ていなかった塁審が「セーフ!」とジャッジして大揉め!

・4月21日 ヤクルトvs中日(ナゴヤドーム)

 1点を追うヤクルトは5回一死二塁、上田剛史がニ飛に倒れた際に、二塁走者・雄平が飛び出してしまう。

 捕球した堂上直倫がベースカバーの京田陽太に送球。併殺でスリーアウトチェンジと思われたが、今岡諒平二塁塁審の判定はなぜかセーフ。しかも、同塁審はプレーの瞬間、二塁に背を向けていて、見ていなかったはずなのに、どうして「セーフ!」と言い切れるのか?

 与田剛監督がリクエストを要求すると、問題の場面で、今岡塁審が一塁側を向いている“動かぬ証拠”が大型スクリーンに映し出されたため、場内は騒然とした。スクリーンを指差して、「本当だ。よそ見してる!」と大笑いするファンも。この結果、判定はアウトに覆り、一転併殺となった。

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