私立大学の場合は、国公立大学との併願を予定していた受験生が、夏休み以降の模擬試験の結果が思わしくなかった場合、こちらも浪人を避けるため私立大専願に変更するケースが考えられます。私立専願の場合、自分の学力よりもだいぶ下位の大学を複数校受験するケースが増えるので、こちらも難化することが予想されます。
とはいえ、できるだけ早く志望校を決定し、計画的に学習するという、受験生ができることはこれまでと変わりません。
■後ろ倒しになった「大学入試センター試験」
19年度の入試は、18年度と比べて、「センター試験」の実施日が6日後ろ倒しになりました。しかし、国公立大学の前期試験の日程は変わりません。
これにより、国公立大受験者は2次試験対策の日数が短くなりました。これは現役生には大きな影響を及ぼしました。また、20年度も18年度と比べると5日後ろ倒しとなっているため、注意が必要です。
また、私立大の1次試験は「センター試験」終了後から2月の第1週ごろまでの間に実施されますので、18年度と比べると19年度と20年度は受験日の重複する日が増加しています。受験校選定の幅が狭まっていますので、戦略が必要になります。
(文/本誌・原子弾)
※週刊朝日MOOK『医学部に入る2020』から抜粋