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42歳での電撃結婚。そして伝説の高齢出産から2年。母として、女優として、ますますパワーアップした水野美紀さんの連載「子育て女優の繁忙記『続・余力ゼロで生きてます』」。今回は子供の頃の記憶と親業の過酷さについてお送りします。
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「奪い愛、夏」最終回の配信をリアタイする会(リアルタイムで観る会)が催され、鈴木おさむさん、小池徹平くん、松本まりかちゃんも集合した。
撮影後、小池君は無事に第一子を授かり、4歳児のパパであるおさむさんと、私とで子育ての話題で盛り上がった。
おさむさんは先日、仕事に出掛けようとした際、息子さんに、「とうせんぼ」と両手を広げて立ちはだかられ、一瞬、本気で仕事行くのやめようかなと思った、と話していた。
分かる!
つらすぎる!
私もこないだ玄関で「ママーだっこー」とちびに泣かれたのを振り切って、涙目で仕事に出掛けたばっかりだ。
「いってらっしゃーい」
と平気で見送ってくれる時もあれば、ぐずる日もある。
私は夫と遊んでいるちびを横目に、こっそり出掛けたりする時もある。
子どもだから、泣いてもすぐに切り替わってケロっとしていたりするのだけれど、こちらは暫く涙目のまま後ろ髪引かれまくる。
新米パパの小池君は、もうすでに子どもの写真がフォルダにいっぱい。
毎晩、沐浴を担当しているそうだ。
話はトイレトレーニングのことになり、
「立っておしっこをするのがいかに大変かってびっくりしたんだよ」
とおさむさん。まず座って用を足すのも大変。
うちもだけど、便器に座らせて促すと、出そう、という気概は子どもから伝わってくるし、「うーん」とお腹を凹ませたりしているが一向に出てこない。
やっと、座っておしっこを出せるようになっても、そこから立って出せるようになるまでがまた大変だと。
そこで、まりかちゃんが口を開いた。
「私覚えてます」
どういうことかと話を聞くと、子供の頃、トイレに跨っておしっこを出そうとするけど、難しくてできなかったのを覚えているというのだ。