先生はちびのお腹をさわり、

「うーん、出口の方の便がちょっと硬くなってるな」

 と、液体の下剤を処方してくれた。

 帰宅してすぐに、それを3滴、飲ませた。

 そうした経緯があっての、夫からの報告である。

 溜まっていたものが全部出たようでホッとした。

 親というのはこんなことでオロオロし、気持ちが塞いでは、ホッとして飛び上がりたいほど気持ちが晴れるのを繰り返すのだなあ。

 親になるっていうのは、大きな喜びと同時に、大きな悲しみのリスクも背負うということだよなあ。と思ったりした。

 ちびもこの先、大怪我したり入院したりすることがあるのだろうか?

 気を確かにしていられる自信がまったくない。

 親業って、なかなか過酷なものだ。

 その後、集まった15人ほどで過酷な展開のドラマをワイワイと鑑賞した。

 猛暑の中での撮影の日々の記憶が蘇ってきた。

 ああ、夏が終わったなあ。

 春、もしくは秋バージョンに前向きな意見も飛び交ったりした。

 フィクションので中の過酷さはウェルカムだ。

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