
ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会が開幕した。日本は前回大会で3勝したが、惜しくも決勝リーグに進出できなかった。アジア初となる今大会で、前回以上に日本代表チームの躍進が期待されている。
ラグビーとサッカーは起源が同じで、中世の英国の祭りから始まったとされる。ところが、「ラグビーはルールが難しい」「面白さがわからない」という人も多い。たしかに、ラグビーは選手と選手が本気でぶつかり合う過酷なスポーツであるため、安全を守るための細かなルールも多く、素人にはとっつきにくい印象があるのかもしれない。
それでもご心配なく。観戦するだけなら細かい知識まで理解する必要はない。むしろ、基本的なルールを含む7つのポイントを理解しておけば、十分に楽しむことができる。W杯をきっかけに、“にわかファン”を卒業しよう。
■ボールを持っている選手が先頭
まずは「超基本ルール」から。ラグビーでよく知られているルールで、最も重要なのが「ボールを持った選手が先頭」ということ。だから、ボールを前に投げること(スローフォワード)、持っているボールやキャッチしたボールを前に落とすこと(ノックオン)は反則となる。サッカーと同じで、ボールより前でのプレー(オフサイド)もやってはいけない。
ただし、前にボールを投げることはダメでも、キックなら問題ない。楕円形のボールをキックでコントロールするのは難しく、狙っていないところに飛んだり、不規則なバウンドで相手チームにボールが渡ったりして試合の流れが変わることがある。キックで場面が変換するのも、試合の見所の一つだ。
■立ってプレーすること
ボールを持っているプレーヤーがタックルで倒された後、ボールをすぐに手から離さなかったら反則(ノットリリースザボール)となる。ボールは常に奪い合わないといけない。また、倒れた選手が他の選手の邪魔をしてはいけない(ノットロールアウェイ)。倒されたら立ち上がってからゲームに参加することがルールだ。