――経営面での反省などはあるか。

前澤:この市場は動きが速いですし、経営も時には攻め、時に守りということで今回の決断に至るわけですけど、ZOZO社としてはこれからさらなる成長という意味で課題を迎えている。ファッションにあまり興味がないような今まで出会うことのなかったお客様にも使ってもらうというようなところが課題となっています。そこを今回のヤフーさんとの提携で解決し、今回の結論になりました。

 責任をとらないのかという話もありますが、責任をとっているから柔軟にこのようなスピードで前向きな決断をしているととらえていただけると。

――辞任をしようと思ったのはいつごろでしょうか。

前澤:9月に入ってからくらいです。なのでこの数日、この2週間くらいの決断と思ってもらって構いません。

 簡単に言うと、僕よりすばらしい澤田新社長がいたことに気づきましたし、冷静に客観的に、このZOZO社が成長していくために必要な経営体制を自問自答した結果、僕が退くという判断に至りました。

 また孫さんからもありましたが、最初は続投をリクエストされましたけれども、そこは僕の得意分野でもある感性的な、直感的な、野性的な勘とでもいいましょうか、ここで僕が変に数年数カ月居座ってもいいことないぞと、きれいにいさぎよく辞任していくのがZOZO社にとっても、お客様、取引先様、株主のみなさまにもよかろうと思い、辞任させていただくことになりました。

――前澤さんがこれまで金融機関に入れられていた担保は2千億円超えていると言われている。月の旅行が一人100億円くらいなどといったことで計算が合わない。何にそんなにお金を使っているのか。

前澤:なんで僕が買ったもの全部言わなきゃいけないんですかっていう話しで、それ以外も買っています。活用させていただいているのは一部で、それ以外は多くのものを買ったり経験を積むために使ったりしています。それでご自由に計算していただければと思います。【会見終了】

(AERA dot.取材班)

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