今回は自分ひとりじゃなくて、同じ思いの人がいれば、また一緒にやってもいいのかなと思っています。そしてZOZOのときのようにアパレル一本ではなくて、複数の事業を同時に並行して社会をどんどん変革していく、そんなチャンスがあれば事業家として積極的に取り組んでいきたいです。この二つの道をこれから一生懸命生きていきたいと思っています。

――今回の経緯を改めて。孫さんにはいつごろ話を? そして前澤さんからヤフーさんに(提携の)話をしたのか。

前澤:時間軸については正確性を欠くため、この場で何月何日というのは避けたいです。孫さんにせっかくご登壇いただいたのですが、一部「あれ?」というところがありまして。孫さんにご相談したのは、「人生もっとロックに生きたいんだ」と話したら「ヤフーの川辺くんを紹介するから二人で話してよ」という感じで川辺さんと話が始まってというのが実際のいきさつです。

 そういったなかでヤフーさんとは実は結構前からいろいろな提携をさせていただいていて、その都度「もっと深くやる方法はないだろうか」とかずっと議論をしてきた関係だったんですけど、今回改めてしっかりとしたテーブルを設けて、お互いの課題だったりを話し合って今回の提携の話になっていったと認識していただければと。

――今の率直な心境と、社員のみなさんに一言お願いします。

前澤:正直、まだ実感がわいていません。会社には朝7時には出社して、みんなで集まって思い出話をしたり、バタバタしていました。このあと場所を変えて社員を集めて、改めて僕の口から今回の経緯だったり、目的だったり自分の考えを伝えるつもりでいます。さきほども言葉につまってしまいましたが……(20秒ほど沈黙)。

 社員の話をすると本当に感極まってしまいまして。辞めていく分際で何言ってるんだと思われるかもしれませんが、「社員は家族」と言って21年間やってきました。

 そんなこともあろうかと思って珍しくハンカチを持ってきました。(涙をぬぐう)

 今日の話を聞いて社員が一喜一憂する表情を見ていると、胸が締め付けられます。勘弁してください。以上です。

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剛力彩芽との付き合いは……