9月20日に開幕するラグビーワールドカップ2019日本大会に出場する、日本代表の登録メンバー31人が、ついに今日、発表となった。
 
 2015年に「歴史的勝利」をもたらした前回大会にも出場したリーチ・マイケル主将、田中史朗選手、堀江翔太選手、田村優選手、福岡堅樹選手、松島幸太朗選手、トンプソン・ルーク選手らに加え、姫野和樹選手、流大選手ら若手期待の顔ぶれが並ぶ。

【ラグビーW杯目前! 日本代表“強さの秘密”と「釜石」ラグビー精神を写真で!】

 代表選手らは、直前の取材で、今大会の目標を「ベスト8」と口を揃えていた。W杯におけるベスト8は、初の決勝トーナメント進出を意味する。
この夏行われたパシフィック・ネーションズカップで全勝優勝し、今月12日に発表された世界ランキングで順位を11位から9位に上げた日本にとって、夢ではなくリアルな目標だ。

 34歳で迎える3回目のW杯出場が決まった田中史朗選手は、ベスト8選出の鍵となる10月13日のスコットランド戦に「勝てる」と断言する。

「ロシア、サモアにはしっかり勝って、スコットランドに勝つことがベスト8のキーになる。スコットランドとは、前回のW杯ではいい結果が出せませんでしたが、そのあとの2戦はいいところまで迫れているので、今年は勝てると思っています」(「ラグビー日本代表写真ガイド RUGBY PHOTOBOOK & GUIDE JAPAN 2019」より)

 さらに、現在ジェイミー・ジョセフヘッドコーチが展開する戦略について、田中選手は「しっかり考えられたラグビーです」とも言う。戦略だけでなく、選手の姿勢や技術が大きく変わり、これまで最高の結果を残した2015年と比較しても、「日本ラグビーのレベルは大きく上がった」と明かしている。

 田中選手の言葉を裏付けるように、「ジェイミーがやりたいのは、世界一のオールブラックス(ニュージーランド代表)のラグビーです。今、日本は究極のラグビーを目指しているんです」(同書)と語るのは、2006年以来、トライ数世界記録を保持している元代表の大畑大介氏。
いまの日本代表は「相当レベルが高いラグビー」を実践しており、「選手たちにとっては非常に頭を使うラグビーになっています」「僕は今の日本のラグビーをやってみたい」とも発言している。

次のページ
日本代表登録メンバー31人はこちら