赤ちゃんの頃なんて、せっかく味付けを頑張って時間をかけてつくった離乳食を、ガチャーンとひっくり返されることはしょっちゅうです。逆に、レトルトで手を抜いたものを気に入り、いつもおいしそうに食べることもあります。そもそも、子どもは味が好きなものを食べて、栄養がどれだけとれたかなんて気にするわけありません。
そこで私は、食事でイライラして子どもにあたってしまうくらいなら、適当になっていいのではないかと思いました(もちろん、アレルギーがある子はまた別の話になりますが)。給食があればバランスがよい食事をしっかり出してくれますし、子どもってある日突然、たくさん食べ始めるかもしれないのですから。
とりあえず、自分なりの対策を考えてみました。子どもは大人と胃の大きさが違うので、「おなかがすく時間の問題」と「量の問題」もあるでしょう。
そこで食べなかった食事は、ラップをかけてそのまま置いておきます。するとその後、おなかが減ったときに机に座って、もぐもぐ食べていることもあります。「見た目」も重要らしく、お米をお茶わんから出してミニおにぎりに形を変えてみたり、野菜を型抜きして形を変えたりするだけで、口に入れるようになります。
また、お米の7割は糖分ですが、はっきり言えばおやつだって糖分、つまり、結局のところおなかの中に入ればブドウ糖なわけです。国により、おいもが主食なところもあるわけですから、お米ではなくてもじゃがいも料理を食べさせるのも手です。または、サクサクとしたシリアルならば、お菓子感覚で重要な栄養素が一緒に食べられて一石二鳥かもしれません。
そして、「完全栄養食品」である牛乳。たんぱく質に加えたくさんの栄養素、特に骨の成長を促すカルシウムがたっぷり入っているのはポイントです。
■どんなたんぱく質も胃と腸の中ではアミノ酸に分解
息子は、「豆腐が好きじゃない」と言うので、たんぱく質は別の形でとる必要があり、そのため大好きな牛乳を飲ませています。どんなたんぱく質だって、胃と腸の中に入ってしまえば、全てアミノ酸に分解されます。