西武・秋山翔吾 (c)朝日新聞社
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 全国各地で異例の暑さが続いた今年の5月。セ・パ両リーグでは今季も月毎に「大樹生命月間MVP賞」が選出されるが、今回は5月のパ・リーグ月間MVPを、6月11日の発表を前に予想したい。

【パ・リーグ投手部門】
山本由伸(オリックス

 混戦だが、その中で5月の先発4試合で防御率1.30の安定感を示した山本由伸(オリックス)に月間MVP初受賞のチャンスが訪れた。

 昨季のセットアッパーから今季は先発として勝負する高卒3年目の快速右腕。4月も防御率1.45の安定感を示していたが、打線の援護を欠いて4試合で1勝1敗。5月に入っても2日のロッテ戦で8回6安打1失点の勝敗付かずという流れだったが、9日の日本ハム戦では7回を5安打1失点で今季2勝目をマーク。続く16日のロッテ戦では5回2/3を6安打6失点(自責2)で敗戦投手となったが、28日のソフトバンク戦では7回を6安打無失点の好投でリベンジ成功。5月を4試合27回2/3イニングを投げて防御率1.30で終えた。

 最大のライバルは月間3勝を挙げた千賀滉大(ソフトバンク)だ。しかし、31日の楽天戦で敗戦投手となり、5月の月間防御率が1.29から1.75に悪化。山本にも受賞のチャンスが生まれることとなった。この2人以外では、5月に10試合に救援登板して防御率0.84&7セーブをマークした秋吉亮(日本ハム)も候補。3・4月は有原航平(日本ハム)が4勝0敗、防御率0.51と圧倒的だったが、この5月は誰が受賞してもおかしくない。

【パ・リーグ打者部門】
秋山翔吾(西武

 劇的に調子を上げた。開幕してしばらくおとなしかった秋山翔吾(西武)が5月に入って快音を連発。月間打率.402&9本塁打をマークした。

 打順を1番から3番に変えて臨んだプロ9年目のシーズン。開幕直後は調子が上がらずに4月を打率.233、1本塁打で終えたが、時代が令和に変わった5月になると一変した。

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ライバルになりそうなのは…