■ハロプロの「おかんな女」はプロ野球選手を選ぶ
しかも、彼は選ぶ側でもあった。オーディションでは自身の好みも大きな基準になるから、そういうタイプの子が集まるのも当然だ。もしかしたら、当時12歳(小学6年生)の辻希美や加護亜依にも「おかんな女」の素質をうすうす感じたかもしれない。現在、辻は4児、加護は2児の母である。
では、ハロプロの「おかんな女」たちはどんな相手と結婚しているのか。役者にミュージシャン、芸人、そして一般人とさまざまいるなか、ここ数年で興味深いのはアスリート、それもプロ野球の投手が目立つことだ。
その草分けはいうまでもなく、里田まい。カントリー娘。としてはいまいちパッとしなかったが、おバカタレントとしてブレイクし、楽天(当時)のエース・田中将大を射止めた。結婚の翌年、田中は空前絶後の成績でチームを日本一に導き、破格の高額契約で渡米してからも安定した活躍を続けている。良妻賢母ぶりがちょくちょく報じられる里田は現在、第2子を妊娠中だ。
対照的なのは、ハロプロ系ではないがおバカタレント仲間だったスザンヌ。同じシーズンオフにソフトバンクの斉藤和巳と結婚し、1児をもうけたが、3年余りで離婚した。この明暗は、結果としてハロプロ系アイドルの結婚への適性も示したといえる。
続いて、紺野あさ美がヤクルト(当時)の杉浦稔大、石川梨華が西武(当時)の野上亮磨とそれぞれ結婚。野上は今、巨人の中継ぎ投手だが、注目度が高いのは日本ハムの杉浦だろう。
今季はまだ2試合に先発で投げただけとはいえ、まだ点を取られていない。初登板は5回をパーフェクト、次は5回を1安打1四球に抑えて、勝利投手になった。なぜ、こんな起用法になっているかというと、故障グセがあるため、首脳陣が壊れないようおそるおそる使っているからだ。
そんな夫の今季初勝利を、紺野は札幌ドームで観戦。
「球場でもパパ!パパ!と言えるようになった娘と、赤ちゃん用のイヤホンもあるものの 必要ないくらいすやすや寝てた息子と… 家族で勝利に立ち会えて本当に嬉しい1日でした」
と、インスタグラムに綴った。が、杉浦は大卒6年目で、まだ通算9勝。推定年俸は1600万円で、田中(約24億円)はもとより、野上(1億5000万円)にも遠く及ばない。それに、素質があっても故障でダメになる選手はいくらでもいる。国民的アイドルグループのモー娘。から慶應大を経て、テレビ東京の局アナになった紺野が寿退社する際には、専業主婦になることを心配する声も出たものだ。