それは、不機嫌をコントロールしているということです。
変な例えですが、無差別に人を襲ったと思われている人は「錯乱して何がなんだか分からなかった」と言うことが多いです。でも、よく調べてみると、襲ったのは、女性と子供ばかりだったりします。男性でも、自分より小さい人とか痩せている人です。つまり、錯乱していると言いながら、ちゃんと、「勝てそうな人」を選んでいるのです。的確な判断力がある状態を、錯乱とは言えないのです。
とんでもない例えでごめんなさい。でも、あーこさん、「昔から不機嫌になるとすぐ態度に」と書かれていますが、いつもいつも態度に出ましたか? 友達と先生の前だと、不機嫌の出し方、出方は違っていたんじゃないですか?
ですから、あーこさんは自分の不機嫌をちゃんとコントロールできているのです。できないという相談ではないのです。
では、どうして親や旦那さん、子供の前ではあからさまに不機嫌になってコントロールできなくなるんでしょう?
あーこさん、どうしてですか?
僕の考えを言いますね(本当は、じっくり考えてもらって、三日後とか一週間後に、以下の文章を読んで欲しいのですが)。
親や旦那さん、子供の前で不機嫌になるのは、「この場では、不機嫌でも大丈夫」という気持ちがあるからだと思います。
「ここは絶対に不機嫌になってはいけない」と思っていたら、あーこさんはちゃんとコントロールするはずです。
相手が受け入れてくれる、許されると思うから、感情は爆発するのです。
でも、同時に、この人にだけは分かってもらいたい、この人は分かってくれるはずだと思っていても、感情は爆発します。
取引相手に対しては、丁寧で我慢強くタフな人が、身内の社員に対しては、横柄だったり感情的になることはよくあります。
それは、「身内だから受け入れてくれるはずだ」という甘えと同時に「身内にだけは分かってもらいたい」という期待があるからです。