「もし、ラグビーをやってなかったら、ヤバい人間だったと思います。やったからこそ、人の痛みも分かりますし。大切なことをたくさん教えてもらったし、友だちもたくさんできた。ラグビーを一人の人間だとしたら『この人って、すごくいい人なんですよ!』と大きな声でアナウンスする。それが芸人の自分ができる、ラグビーへの恩返しだと思っています」
2019年「NHKラグビーテーマソング」を担当するのはLittle Glee Monster
9月から始まるラグビーワールドカップ日本大会。開催まで半年を切り、様々な盛り上げイベントが開催されてもいるが、冒頭の言葉にありったけの熱を込めるのがお笑いコンビ「スリムクラブ」の真栄田賢だ。
真栄田は沖縄県立首里高校1年の頃から身長184センチ、体重115キロという堂々たる体格を誇り、ラグビー部で活躍。ナンバーエイトのポジションで沖縄県選抜にも選ばれた。
「くりぃむしちゅー」「中川家」ケンドーコバヤシ、「サンドイッチマン」「ジャルジャル」ら芸人にもラグビー経験者は多いが、その中でも、とりわけラグビーの盛り上げに精力的に動いてきたのが「スリムクラブ」。
相方の内間はラグビー経験こそなかったが、真栄田とコンビを組んだことをきっかけに、ラグビーの魅力を知り、今では真栄田らと7人制ラグビーのチームを結成。パフォーマンスの向上を目指してトレーニングにも励むようになった。
「これからワールドカップ関連の催しがあった時に、その前座試合でも僕らがやれたらなと思いまして。どうせやるなら、やっぱり動けた方が自分も、そして見ていただくお客さんとしても面白いでしょうから。そんな思いから、体を絞ったり、ジムに行ってトレーニングをしたりするようになったんです。決して、真栄田さんに巻き込まれてイヤイヤやっているわけではなく(笑)、ナチュラルにラグビーに引き込まれていきました」(内間)
今月、開催された沖縄国際映画祭の中で、1本の短編映画が出品された。ラグビーを題材にした「オールフォーワン」。ワールドカップの試合会場の一つになる岩手県を舞台に、40歳以上のメンバーが集うラグビーチームを題材にした物語で、同作にメインキャストとして出演したのも「スリムクラブ」だった。