「僕は昔からラグビーをやっていたわけじゃないですけど、ほぼ素人の僕がパスをして、そして、受ける側もほぼ素人の人が受けてボールが渡っていくと、ものすごくうれしいし、何とも言えない繋がりを感じるんです。この繋がりがラグビーの魅力でしょうし、ワールドカップへの盛り上げだけではなく、震災復興ということにおいても、この繋がりの力は必ず役に立つ。そう感じています」(内間)
「試合でプレーが3次攻撃、4次攻撃と続くと、とにかくしんどい。でも、向こうで味方がつかまっていたら助けに行く。絶望的にしんどいけど、駆け付ける。すると、そこからボールが出て、バックスがつないでトライを取ってくれたりするんです。しんどい時に力を振り絞って良い未来を呼び込む。『しんどい…。でも、ここだ!』という感覚は今の仕事においてもすごく役立っています」(真栄田)
そんな姿勢が共感を呼び、今年に入ってからは多い時には週に3日はラグビー関連の仕事が舞い込む状況となっている。その中で、改めて強く感じるのが笑いの力。ラグビーを知らない女性や子供に対してラグビーの話をする際、笑いをまぶすことで、実にスムーズに話が染みこんでいくことを体感してきた。
先月、ラグビー応援サイト「よしもとラグビーチャンネル」が立ち上がり、兄弟そろってラグビー経験者の「中川家」が現役選手とトークする「ラグビー応援屋台 中川屋」などのコーナーを展開。「スリムクラブ」の2人は「よしラグものまね軍団」として、日本代表選手のモノマネを披露し、ファンのすそ野を広げることを目指している。
「僕は田村優選手のモノマネをさせてもらっています。つい先日も、スーパーラグビーのオープニングでモノマネをさせてもらったんですけど、ラグビーを知らない人にも、笑いを入れると、とても伝わりやすくなる。芸人の仕事をしてますけど、改めて、笑いの力を教えてもらっている気もしています」(内間)
「オレは姫野和樹選手のモノマネをやらせてもらっているんですけど、体が大きいということ以外、似ているところは何もないんです(笑)。あまりにも似ているところがないので、姫野さんの性格がすごくやさしいので、オレのおでこに“やさしい”という文字を書いて、本人に寄せにいっています(笑)。モノマネとしたら全然ですけど、ラグビーが注目されるためなら、やれることは何でもやる。そして、世間的に興味を持たれない人間がやっても広く声が届かないので、大きなスピーカーになれるように、あと5段階くらい頑張って売れます!」(真栄田)
2人がまき続けた種が9月にどんな花を咲かせるのか。しっかりと見届けたい。(芸能記者 中西正男)