確かにFA選手の責任、重圧はあるが、炭谷がそれにとらわれることなく、等身大のプレーを続けることができるか。大事なのは、常に鍛錬を怠らず、万全の準備をしておくこと。炭谷自身、そのことは重々承知しているはずだ。

 そして正捕手を争うライバル3人が、チームの勝利のために手を握り、情報共有をし、「三本の矢」として団結できれば、原巨人のV奪回も近くなるはず。今秋、G党が歓喜の美酒に酔ったとき、炭谷を獲得した意味、そして炭谷の価値、ありがたさを噛み締めることになるだろう。