もし、そうしたことが起きているなら、無印良品は“「わけ」を持った良品によって、お客様に理性的な満足感と、簡素の中にある美意識や豊かさを感じていただく”ことを、もう一段上のレベルで追求せざるを得ないでしょう。満足感と美意識を、今まで以上に追求しなければ、ブランドとして力を失うことも十分に考えられます。

 ビジョンによって無印良品は誕生し、ビジョンによって無印良品、良品計画は成長してきましたが、無印良品に限らず、ビジョンを、その時代時代に合わせて現実化する、チューニングする、お客様に魅力的な製品として届けていく、という行為に緩みが出ると、そのビジョンは形骸化し、業績は低迷する可能性が高くなります。

 ビジョンは、企業に、常に「動き」と「指針」を要求します。

 ビジョンは、企業に、そのビジョンそのものを生き生きと保つように要求するのです。

 掲げたビジョンやコンセプトに沿った市場への新しい提案を、無印良品はそう遠くない未来に、強く求められるようになると、私は考えます。

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