平成プロ野球、各ポジションの「守備最強選手」を独自選出！＜パ・リーグ編＞

■外野手

秋山幸二（西武・ダイエー）
イチロー（オリックス）
田口壮（オリックス）
次点
井出竜也（日本ハム・ソフトバンク）
森本稀哲（日本ハム・西武）
陽岱鋼（日本ハム）

　秋山とイチローの二人は文句なしに選出。秋山はセンター、イチローはライトがメインとなるポジションだったが、ともに守備範囲の広さ、スローイングは超一流。ベテランになって多少脚力が衰えても高い水準のプレーを見せ続けた点も高く評価できる。もう一人は迷ったが、イチローとともにオリックスの鉄壁の外野陣を構成した田口を選んだ。アマチュア時代は内野手で、送球難から外野に転向したが見事に名手へと成長。落下点に入るまでのスピード、素早く正確なスローイングはいずれも高レベルで、メジャーでもバックアップ要員として見事な働きを見せた。

　次点は全員が日本ハムでプレーした選手が選出となった。井出は東京ドーム時代だが、森本と陽は札幌ドームでプレーした選手。SHINJOや現在センターの西川遥輝もそうだが、広い外野を守れる守備能力の高い選手の存在はチームの伝統になっていると言えるだろう。（文・西尾典文）

●プロフィール
西尾典文
1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。