■楽天
ケビン・ユーキリス
日本一に輝いた2013年のオフに退団したマギーに代わる新助っ人として楽天に加入したのが、ユーキリスだった。長らくレッドソックスの主力として活躍し、オールスターにも3回出場した大物として鳴り物入りで来日したが、オープン戦から不振が続くと、開幕後に右手首への死球で欠場し、さらに左かかと痛を訴えて4月26日の出場を最後に5月上旬に治療を目的に帰国。だが、再び来日することなく、本人はその年限りで現役を引退。推定年俸3億円という投資額には到底見合わない、出場21試合、打率.215、1本塁打、11打点という成績に終わった。日本一の後、そしてジョーンズの再来として、ファンの期待が高かった分、失望もまた大きいものとなった。
■近鉄
ヘクター・カラスコ
2004年を最後にオリックスと球団統合した近鉄。優れた助っ人が多くいた反面、期待外れの男たちも多くいた。その中で球団最終年に炎上を続けたのが、カラスコだった。メジャー通算498試合登板の実績を引っ提げて2004年に来日。メジャーに移籍した大塚昌則に代わる新守護神としての期待を背負ったが、開幕直後から救援失敗の連続で、4月終了時点で1勝5敗2セーブ、防御率20.00という成績で多くの試合をぶち壊した。その後、再調整を経て1軍復帰後は中継ぎで安定したピッチングを披露し、最終的にシーズン53試合に出場して8勝8敗5セーブ、防御率5.57と数字を整えたが、最後まで「炎上男」のイメージを拭い切ることができず、球団消滅の時を迎えることになった。