言葉足らずで言っていることが分からなくても、勝手に推測して「こういうことね」と話してしまうのではなく、「それはどういうことかな?」「誰がそう言ったの?」「いつ、そうなったの?」などのように丁寧に質問を重ね、子どもがちゃんとセンテンスをしゃべり切れるようにリードします。その際、英語の疑問詞である5W1Hを意識して質問すると、論理的に話す訓練になるでしょう。
また、小学校に上がる際、男の子の親が心配するのが、「遅刻」と「忘れ物」です。
これに関しては、親ががみがみ言うのではなく、学校の先生に協力してもらうのが理想的。忘れ物や遅刻をしたら、先生にしっかり叱ってもらうのです。痛い目に合わせなくてはいつまでも改善されません。
たとえば、小さな子に「ヤカンは熱いから触ってはダメ」と言い聞かせるより、ちょっとだけ触れさせることで「熱いから絶対に触らない」と自覚させるほうが効果的です。忘れ物や遅刻も同じで、先生に叱られたり、恥ずかしい思いをすることで「もう、あんな思いはしたくないから、遅刻しないようにしよう」「前の日に時間割をそろえよう」となるのです。
ただ、子どもの中には、叱られようが恥をかこうが一向に気にならないつわものもいます。そんな場合は、ペナルティーを課す方法が効果的です。たとえば、ゲームやテレビが好きな子なら「遅刻した日はゲーム禁止」「宿題をやるまではテレビは見られない」といった具合です。ただし、ペナルティーを課す場合は、親も約束を守らなければいけません。「いい機会だから、このままゲームは全面禁止にしよう」などというのはルール違反。信頼関係が壊れてしまいます。
小1ギャップは子どものことと思われがちですが、実は親にもあります。
たとえば、担任から「▽▽君は、○○がほかの子より遅れがちです」と言われたり、同じクラスのお母さんから「▽▽君だけ○○ができなかったみたいよ」などと聞かされたとき、ショックを受けてしまうのです。