チョコレートプラネットの長田庄平(左)と松尾駿 (c)朝日新聞社
チョコレートプラネットの長田庄平(左)と松尾駿 (c)朝日新聞社

 新年早々、株式会社ZOZOの前澤友作社長がツイッターを利用して「総額1億円をプレゼントする」という企画を行ったことが話題になった。ZOZOTOWN新春セールで取扱高100億円を突破したことを記念して、応募者の中から100人に100万円を贈ることを決めたのだ。すでに当選者は確定しており、続々と当選の連絡が行われている。

 さっそくこの企画に便乗したのが、チョコレートプラネットの長田庄平だ。長田は昨年12月18日放送の『ものまねグランプリ ザ・トーナメント2018』(日本テレビ系)で、前澤社長のものまねを披露して話題になっていた。

 長田は自身のツイッターで剛力彩芽に扮したものまねタレントのみかんとのツーショット写真を添付して、「100人に100円をプレゼントする」という便乗企画を行うと発表した。これ自体は大きな反響を巻き起こしたのだが、長田は100人に現金を支払うために必要な手数料を考慮していなかった。

 例えば、現金書留で100円を送るだけでも500円以上かかる。100人に送れば手数料だけで5万円以上の出費になってしまう。銀行振込でも1件につき数百円の手数料がかかることは避けられない。長田は思いつきで便乗企画を行って話題にはなったものの、手数料の問題に頭を悩ませているという。

 一昨年頃からチョコレートプラネットの2人をテレビで見かける機会が増えてきた。きっかけになったのは、松尾駿がものまね番組でヘアメイクアップアーティストのIKKOのものまねを披露したことだった。「どんだけー」「まぼろしー」など数々の名フレーズを持ち、明るいキャラクターで知られるIKKOのものまねは視聴者に衝撃を与えた。

 その後、松尾はほかのバラエティ番組やイベントでもIKKOのものまねを披露するようになり、IKKOになりきった状態で人前に出る機会もどんどん増えていった。

 IKKO本人はどちらかと言うと天然ボケのようなところがあり、話を振られても上手く返せなかったり、明らかにギャグを求められている場面で別のことを言ってしまったりする。そういうところがかわいげがあって愛される理由でもあった。

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ラリー遠田

ラリー遠田

ラリー遠田(らりー・とおだ)/作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり<ポスト平成>のテレビバラエティ論』 (イースト新書)など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)。http://owa-writer.com/

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