「この1カ月待ったけど、何も対処してくれなくて」「今回私は助かったから良かったけど、殺されていたらどうするんだろう」「生きてる感じがしない」
新潟のアイドルグループ「NGT48」でチームGの副キャプテンを務める山口真帆さん(23)が昨年12月、自宅で男2人に暴行された事件は、発生から1カ月後の8日夜、山口さんが動画配信サイト「SHOWROOM」で涙ながらにそう告白したことで事件が明るみに出た。本人のツイッターでは、あるメンバーに帰宅時間や自宅などの情報を漏らされたとも訴えていて、ネット上では過去のツイートや発言の内容などから“犯人探し”状態が続いている。
同じチームGの中井りかさん(21)は9日、「誰が悪いとかじゃなく、もう変な憶測をお願いだから広めないで」とツイートし、その後削除。涙で告発するほどの理由は何だったのか、個人情報はどこから漏れたのか。NGT48の公式ツイッターは8日以降、更新をしておらず、NGT48が所属するAKSも未だ公式なコメントを発表していない。
芸能レポーターの石川敏男さんはこう指摘する。
「警察が介入して男が2人暴行疑惑で逮捕されたということなので、普通は所属タレントが傷つけられた責任を相手側に取らせるのが当然でしょう。しかし、不起訴処分になっているのは、事務所側の意向があって取り下げられた可能性もあります。個人情報がどこから漏れたのかなど、事務所は調査して明らかにすべきだし、根が深い問題だと思います」
アイドルやタレントなど芸能人の権利を守る活動を行っている日本エンターテイナーライツ協会の共同代表理事を務める佐藤大和弁護士は、こうも指摘する。
「一般論として、このような問題が起きても事務所は何も発信しないことは少なくないが、憶測が広がれば二次被害につながりかねない。プレスリリースなどで公式見解を出すなど、情報を明らかにすべきです」
現在ネット上で実施している「ブラックアイドル活動アンケート」では、回答者の過半数が事務所の待遇に不満を持っていることがわかったという。