4位順天堂大は優勝3回(1999、2001、2007年)、2位2回。通算で優勝11回を数える。21世紀最初の箱根駅伝ではライバル駒澤大とデッドヒートを繰り広げ、復路9区で逆転されたが、最終10区で抜き返した勝負はいまでも語り草になっている。2005年には往路の山登りの5区で今井正人選手が11人抜きの快走を見せ、初代“山の神”と言われた。2010、2011年は出場できず、平成後期は好不調の波が激しい。2018年は14秒差でシード権(10位以内)に届かず、その雪辱を今回の予選会2位通過で果たして、8年連続60回目の出場を勝ち取った。

 5位山梨学院大は優勝3回(1992、1994、1995年)、2位5回など。1985年に創部し、1987年から33年連続33回目の出場となる。平成初期の常勝チームで、92年はケニア出身のオツオリ選手が圧倒的な強さを見せ、94年にはマヤカ選手が快走し、それぞれ優勝をもたらした。この2人は箱根駅伝を語るときに今も名前が出るほどインパクトがあった。オツオリ選手は2006年に事故死、マヤカ選手(現・真也加ステファン氏)は2013年に桜美林大陸上競技部駅伝監督に就任し、箱根駅伝出場をめざしている。

 6位東洋大は優勝4回(2009、2010、2012、2014年)、2位5回など。平成後期になって上位常連校となった。今大会まで13年連続シード権を獲得している。前回2018年大会では往路1位となっており、青山学院大の5連覇を阻む最有力校と目される。2012年、2014年の優勝メンバーだった設楽悠太選手は、2018年、東京マラソンで日本記録を更新し報奨金1億円を受けている。初優勝は、2代目“山の神”柏原竜二選手を擁して挑んだ2009年。柏原選手は福島県いわき市出身。2012年の優勝時のインタビューで、東日本大震災の被災者に思いを寄せ、「僕が苦しいのは、たった1時間ちょっと。福島の人たちに比べたら、全然きつくなかったです」と答えていた。

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