7位日本大は、前大会は予選敗退で出場できず、2年ぶりの出場。古豪として今回の大会にかける意気込みは大きい。第3回大会(1922年)から出場88回、優勝12回を数えるが、平成になってからの優勝はない。平成前期に強く、2位3回、3位3回となっている。留学生の活躍で沿道を沸かせることがあり、2009年にダニエル選手が「花の2区」で20人抜きを果たし、2016年にはキトニー選手が往路5区で順位を14位から6位に引き上げる快走を見せた。

 8位日本体育大は、優勝1回(2013年)、2位1回、3位2回、4位2回と堅調な成績を残した。通算71年連続71回目の出場で、優勝は5連覇を含む10回と、体育大学としてのプライドを示している。2013年、勢いがあった東洋大、底力がある早稲田大と競り合って、往路最終5区では2分30秒以上の差をつけ、栄冠を勝ちとった。2018年9月にパワハラが発覚して前監督が解任された。現在は、新監督のもと学生主体の運営がなされており、出場選手選考も選手間で決め、最終決定は総監督に任せているという。

 9位東海大は過去にさかのぼっても優勝経験がない。平成では2位1回(2004年)、3位1回、4位2回、5位4回、6位3回とコンスタントに上位に食い込んでいる。今回も優勝候補として有力視される。出雲、全日本で好成績をおさめており、高校時代に活躍したタレントがそろっているからだ。2015年の全国高校駅伝大会で1区を走った上位6人中5人が、また2016年の同大会1区上位3人がいるなど、選手個々の記録を見ると群を抜き、速さには定評がある。それを箱根での強さにつなげられるかが課題だ。

 10位大東文化大は、優勝2回(1990、1991年)、3位1回、4位2回、5位3回。通算では7年連続50回目の出場を果たした。平成最初に優勝し翌年も制覇したが、それ以降30年近く栄冠を掴んでいない。平成後期は少し苦戦している。1990年の優勝時に往路5区を走った奈良修選手が現在、監督をつとめており、復活が期待される。

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