「世界の人へ」は新潟市の姉妹都市、ロシアのウラジオストクでミュージックビデオも撮影。選抜メンバーのハッピーオーラが、エキストラで参加した街の人たちや大道芸のアクターたちも笑顔にしていく。
このCDは4タイプの仕様でリリースされている。タイプAのカップリング曲「心に太陽」は加藤、タイプBの「カーテンの柄」は本間がセンターポジションで歌っている。
加藤は“支えられるキャプテン”を意識したという。
「センターで歌うことは、NGT48がファンの皆さんとの企画で開催したボーリング大会のときに、控室で伝えられました。『心に太陽』はチームNIIIのチーム力を発揮できているといいな、と思っています。キャプテンに選んでいただきましたけれど、私のキャプテン像はリーダーとしてみんなをグイグイと引っ張っていくタイプではなく、1期生で団結して後輩をまとめていく感覚です。私が同期に支えられることで、チームが団結して、その結果チーム全体の質を高めることにつながればいいなあ」
一方本間は、キャプテンを務めるチームGがNGT48の個性になることを目指す。
「センターで歌うことは、私も同じ日に伝えられました。チームGはまだできたばかり。これから個性を発揮していって、NGT48全体の中で際立てることを意識しています。そういった意味で、今回の『カーテンの柄』は明るい曲の多いNGT48では珍しくシリアスな切ない曲。失恋した過去からなかなか逃れられない主人公が描かれているので、今までと違うカラーを出したいです。ミュージックビデオやパフォーマンスでは、あえて表情をつくらない自分に挑戦しています。悲しい顔ではなく、もちろん笑顔ではなく、表情を動かさないことで、切なさを表現しました」
今回インタビューに対応してくれた4人は、先輩格の柏木が20代、荻野、加藤、本間はまだ19歳。しかし、輝くような若さを発揮しながらも、発言の1つ1つに心の強さが感じられる。すでに何年にもわたって、仲間たちと結束し、センターポジションをめぐってはライバルとなり、AKB48選抜総選挙の度に競わされ、作品作りではまた同じ目標に向かって結束する。そのプロセスで心が鍛えられ、タフになっているのだろう。