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漫才日本一を決める『M-1グランプリ2018』で、出演した芸人が審査員である上沼恵美子さんに向けた暴言問題。同じく審査員の松本人志さんや上沼さん本人の見解が報じられた後も特集を続けたことに、お笑い芸人のカンニング竹山さんは自身が出演する『ビビット』で「火に油を注ぐようなことをやって」と苦言を呈した。スタジオの空気を凍りつかせてまで、自身の出演番組を批判する理由とは。
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週末に松本さんが「不勉強だ」とコメントされて、上沼さん自身も「興味ない」ってコメントされたのに、週明けになってもまだその話をやるって直前の打ち合わせで聞いて、演出の人に「いつまでやってんだよ!」って怒っちゃったんですよね。苦い顔してましたが、もう一番知りたい人の意見は聞いたんだから、それ以上やっても"叩き"にしかならないでしょ。
ネットで炎上したことを後追いするんじゃなくて、テレビでやるべきことはもっと別にあるだろうと思うんですよ。改正入管法が成立したけどめちゃくちゃもめているし、みんなの生活に関わるテーマ。身近で面白いし、考えることはいっぱいあるはずです。なぜそこを避ける?って思うんですよね。
そもそもお笑いショーレースの審査は、フィギュアスケートの芸術点と同じで、もともと基準がないものを決めようということじゃないですか。意見はいろいろあって当たり前。芝居とか音楽も面白いとか感動するとか、それぞれの意見があって成立しているわけです。みんなが同じように評価するのは、ただの独裁国家ですよ。
今回の問題は酔っ払ってSNSに上げちゃったことと、更年期障害という言葉を使っちゃったことですよね。ザキヤマ(山崎弘也)と河本(準一)ちゃんと『イジリ旅』という番組をやっていますが、収録後に俺が酔っ払って文句を言ったりしたら、2人が「なんでその人のことをそうやって言うんですか」って誘導されて、気づいたら動画を回されてるってことがあるんですよ。「いま、撮りましたから」っていう笑いなんですが、実際は上げないじゃないですか。