「メロンパンが食べたい」と言った男性は、YouTubeで「セブン- イレブンのメロンパンがおいしい」と訪日外国人観光客が紹介する動画を見て買いに来たという。

 ティマールさんもびっくり。「おいしい」の拡散力、恐るべしだ。

■定番メニューに英語表記がついた

「セブンのレーズンサンドが欲しい」と、指名買いで訪れた台湾人家族にも話を聞いた。

 おみやげ人気NO.1のコスメ「雪肌粋(せっきすい)」(コーセー・セブンの共同開発)に次ぐ人気だという「セブンカフェ濃厚クリームのレーズンサンド」(354円・税込み)は、売れ筋と一目でわかる大量陳列になっている。お母さんは「台湾のSNS でおいしいって有名なんです」とうれしそう。

 娘さんは、サンドイッチやスイーツ売り場に興味津々。実は今年4月からおにぎりやサンドイッチなどの定番に英語表記がついている。

「おにぎりは海苔が巻いてあるので中が見えません。どなたにもおいしく召し上がっていただくために、英語表記を増やしていく予定です」(ティマールさん)

「たたき梅」は「Pickled Plum」と表記されていたが、「たたきって何?」と、和食の本質を尋ねられたら英語で答えられるだろうか?

 食ありサービスあり、そして笑顔あり。コンビニの進化に、利用者を気遣うやさしさを見た。
                                           
(文/吉岡秀子)

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