西武・山川穂高 (c)朝日新聞社
西武・山川穂高 (c)朝日新聞社

 レギュラーシーズンも残り数試合を残すのみ。CS、日本シリーズを前に、シーズン最終盤の9月から10月にかけて最も活躍した選手は一体、誰か。シーズン終了後の発表を前に、9、10月のパ・リーグ「日本生命月間MVP賞」を予想したい。

【パ・リーグ投手部門】
多和田真三郎(西武

 10年ぶりのリーグ優勝を決めた中で、多和田真三郎(西武)が再び負けなしの快投を披露。9月、10月は5試合に先発して4勝0敗、防御率1.54の好成績を残した。

 開幕直後の3、4月に5試合に登板し5勝0敗、防御率2.06で月間MVPに輝いてスタートダッシュに大きく貢献した大卒3年目右腕。5月以降もローテを守って8月までに16試合で7勝を挙げたが、その一方で5敗を喫して勢いにやや陰りが見えていた。その流れで迎えた勝負の9月、4日の日本ハム戦(旭川)は6回途中3失点とやや課題を残しての白星だったが、続く11日のオリックス戦(ほっと神戸)では9回を7安打無失点での完封勝利。

 さらに18日の日本ハム戦(メットライフ)で7回途中まで1失点に抑えて白星を挙げると、1試合挟んだ後の10月1日の日本ハム戦(札幌ドーム)では8回1失点で今季16勝目。自身初タイトルとなる最多勝を確実なものにした。

 8月28日に第一子が誕生した多和田。直後に「家族、こどものためによりいっそう頑張りたい」とのコメントを発表していたが、まさにその通りの大活躍。菊池雄星(西武)も多和田と同じく4勝(0敗)を挙げたが、防御率では菊池の3.10に対して多和田の1.54が際立つ。多和田の自身&今季2度目、そしてパパとなって初の月間MVP受賞になるだろうか。

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打者もパ制覇の西武主砲が獲得濃厚