――お弟子さんはどのように考えられているんでしょうか。
皆、ほぼ全員が涙ながらに聞いておりました。納得したうえで本人たちの希望も聞きながら承諾を得た次第です。
――千賀ノ浦親方を受け入れることはご承諾しているのでしょうか。
はい。
――今、改めて日本相撲協会に対して思うことは。
若い力士、力ある力士が成長していく姿を作っていただきたいと。たくさん作っていただきたいと、そう願っています。
――残されていく弟子にどのような言葉をかけましたか。
全ての指導の中で、もし師匠の私が今日明日、命を絶ったりすることがあっても、教えられていることは、そのまた弟子たちにつなげていくことが伝統であると。私が初代貴乃花の師匠から教えられたことですので、それだけは諦めずに伝えていくようにと。
――弟子たちに伝わったと思いますか。
常々言ってきたことです。食事をしながらも稽古場でも言ってきたことなので、理解はしてくれていると思います。
――弟子たちからはどのような希望が上がりましたか。
所属先、元々千賀ノ浦親方は貴乃花部屋に所属していた親方ですので、私と一緒に今いる弟子を育ててくれましたので、全員の要望で千賀ノ浦部屋に行きたいということでした。
――部屋に土俵を残すとおっしゃっていましたが、どのようにかかわりますか。
今後、弟子ではなくなりますが、意思としては師匠と、お父さんと言うことになると思います。これは一生続くと思いますので、迷った時は私のところに来て、土俵の上で体の使い方、足腰の使い方を伝えていければなと思います。
――新たに部屋を作るなどの考えは。
ございません。
――お弟子さんはいつから千賀ノ浦部屋に?
今後協会の意向を含めて進めたいと思います。
――退職届が受理されなかった場合はどうしますか。
引退届を出して、退職になったと思いますが、意思は変わりませんので、代理人を通じて伝えていきたいと思います。
――もったいないという思いがありますか。