――何らかの圧力であると感じられたりはしましたか。
一門に入らなければいけないということが正式に決まっていたのであれば、一門の方の受け入れ先の承諾が必要になりますが、そこは弟子と一緒に貴乃花部屋として存続できるという考え方がありました。しかし、それにまつわり告発状の内容を取り下げはしていますが、すべて事実無根であると認めろということ、これだけは認められません。
――実際どこかの一門に入ろうとはしていたんでしょうか。
動いたと言いますか、もし入れるとしたならば、どこに入れるのかなというくらいしか考えておりませんで。
――相撲界を変えたいということで告発状を出された志半ばで辞めなければいけないという心境は。
うちの弟子たちがこれから活躍してくれることを願って、それを正面から見て、喜びと素直な気持ちで感じたいなという思いがあります。
――協会を変えようとたった一人頑張ってきましたが、引退という形は戦いに負けた
たくさんの見方があると思いますが、ただただ自分が育てた弟子が可愛いです。その子たちの栄光とその道をできるだけ作ってあげたい。これからは側面的にはなりますが、その道を作っていきたい。敗北であっても相撲に携わっていける道を念頭に置きたい。
――協会の中で戦う選択肢は。
はい。追い込まれていたかもしれませんが、戦うということは、一遍、ゼロからスタートして弟子の育成に集中すると言っていましたし、戦う姿勢はございません。これ以上何か新しい道を見つけて、存続できる道を見つけたとしても、弟子たちが何らかの形で緊張やプレッシャーを受けてしまうことだけは避けたいです。
――弁護士の方を同席しての会見ですが、今後協会へアクションを起こしたりする予定は。
現在はございません。
――今日この日をもって身を引くということのみの会見ということでしょうか。
はい。
――告発状が事実であると改めて立証しようという気持ちは。
特にございません。