幼少期に絵本はたくさん読んでくれたけど、絵本の次のステップにはどんな本がいいんだろう?――。そんな悩みを抱えるママ・パパに向けて、幼年童話を中心に、絵本から読みものへの橋渡しとなるおすすめの一冊を紹介します。
あらすじ
きりんと仲間たちのユーモラスな短い話が15編入った童話集です。
ひとつめの話「トースト」では、きりんが、かたつむりからトースターをもらいます。でもきりんは使い方がわかりません。人間のところへ聞きにいくと、親切な人間は使い方を教えてくれます。きりんは教えられたとおり食パンを買い、ぴかぴか光る新しいトースターをテーブルに置き、食パンを入れてレバーを下げて……チン! こんがり焼けたトーストが飛び出してくるのですが、さて、きりんは一体どうしたのでしょう。ちょっとヘンテコでおもしろい結末です。
ふたつめの話「たまご」では、きりんが旅に出るかえるの卵を預かることに。3つめの話「海」では、押し寄せる波と子どもたちの悲鳴に、こわい気持ちをおさえながら、きりんは子どもたちをまたぎ越して海に入っていきます。
どの話もきりんのまじめな様子と、なごやかできらめく情景が伝わってきて、ふふっと笑いたくなります。
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